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ワーホリの話16

by こうさかしんや

ー 「パンプキン・ヘル」、「パンプキン・パーティー」と僕らはそう呼んだ。 ー


こんにちは。
しんやです!


今働いているファームの近所のファームにお手伝いに行くことになりまして。
近所と言っても車で5分ほどかかるのですが・・・。
そのファームは、ゲストハウスが斡旋している働き口の一つになっているようで、泊まっているワーカーたちがその日その日でくるというスタイルを採っていました。なので、毎日若干メンバーが違うという環境でした。そんな中で、ヘルプで呼ばれて行ったのが、僕を含め4人。イギリス人、フィンランド人、韓国人、日本人の4名で1週間近くそのファームでお世話になることになりました。

さて、そのファーム!

メインがパンプキン!

かぼちゃですね。
この時期だからこそ!らしいのですが、、、。なぜだかなのかは分からずじまいになってしまったので、どこかのタイミングで分かる日が来たら良いなあという思いで頭の片隅に残しておこうと思います。


初日は、僕はあまり馴染みがなかったのですが、バターナッツパンプキンと呼ばれる品種のようで、瓢箪のような形をしたかぼちゃでした。日本でも売っているらしいのだが、僕は見たことがなく、ここのファームで見たのが初めてだったのです。

そして、2日目からが本当の本番だった。僕がかぼちゃだと思っているそいつを採っていく。

これだ!

『そうそう、これこれ!』と思わず、頷いてしまった。見慣れているかぼちゃの登場だった。
『そうそう、これこれ!』と思わず、頷いてしまった。見慣れているかぼちゃの登場だった。

採り方なのだが、上の写真では既にヘタとツルが切り離されているが、最初に地面に転がっているパンプキンたちのツルをはさみを使って切っていく。

その後は、
①はさみ部隊が先頭を走り、ひたすら切っていく。
②はさみ部隊の後に連なって、ひたすらパンプキンを隣の列の人たちへスロー&キャッチしていき、決められた畝の上に並べていく。
③【初登場】トレーラー部隊。トレーラー部隊は上班、下班がいます。下班は2人1組で、トレーラーと並走していくのですが、奥の人は手前の人に②の部隊が並べていったパンプキンをパスする→手前の人がそれをキャッチし、さらにトレーラー上班の人たちへパスする。上班はキャッチし、パンプキンを大・中・小、さらにはダメなものと区別し、箱の中へ放り込んでいく。上班はオーナーなど、ファームメンバーが担当していました。

という行程をひたすらし続けていきます。

時間にして、朝6時から夕方5時までやります・・・・。ひたすら・・・・。

量にして、

こんな100m級の畝が続くフィールドが多数ある。
途方も無いのである。
と感じてしまうほど、広大で無数のパンプキンに毎日圧倒され続けました。

底のパレットとダンボール箱をドッキングさせた専用の箱に一杯になるまでパンプキンを詰めていく。1日に大体100箱は採っていました。1箱に100個〜くらい入り、1個当たり1kgは悠に超えてくるので、単純計算1t以上パンプキンを1日に収穫していた計算になります。
こう言うと、震えてくる、、、1トンって、、、、。


そして僕たちは、毎朝の行きの車中でこう叫んでいた。

「パンプキン・ヘル」だと。

 「今日もパンプキン三昧だ」なんて行く前からちょっとした暗めの状態に陥っていたりもした。(笑)


さらに数日経っていくと、毎日朝から晩までパンプキン収穫をしているのが日常、通常になってしまいました。みんな、パンプキンにあてられてしまったのではないだろうか?
そして、こう名付けていた。

「パンプキン・パーティー」と。

一種のお祭りに参加する感覚になっていました。「やったぜ!今日もパンプキンパーティーだ!」とまたしても車中ではしゃいでいる始末。(笑)


大変だったのは、作業時間の長さ、それにワンパターン作業だろうか。作業はとてもシンプルなのだが、長時間の作業に少しづつ苦しくなっていきます。それに暑いのも加わります。
そして何より、賃金はグループコントラクトだと言うことです。これは、先程のトレーラーの上に載っている箱(パンプキン100個以上は入る巨大な段ボール箱)一箱に対して、いくらいくらと決まっており、1日の合計箱数を全ワーカーで割るという仕組みになっています。日によって、ワーカー数に多少の変動がありましたが、15人くらいいた日には、やはり各個人の取り分が減ってしまいます。これもネックなポイントになりました。

パンプキンたちにこうも痛めつけられたので、我慢ならなくなりました。長時間の灼熱の太陽のもとでのルーティーン作業、低めの賃金、パンプキンへの興味関心の薄まり・飽きからくる憎しみを何とかして晴らさなければ・・・・!!!

そこで、ある日の終わりのタイミングでそのパンプキンファームのオーナー(150kgの巨漢の恰幅良い、声がデカく冗談ばかり口から飛んでくる、とっても明るい優しげな気のいいオージーです。)に『でっかいパンプキン下さい!』と頼んでみると、二つ返事でOK。さらには、僕が1個良いのを選ぶと、それだけで良いのか?と言ってくれ、最終的に3つないし4つほど持たせてくれました。

大きくて、色も良いパンプキンに僕の全憎しみを込めて、、、

どど〜ん!!!

とシェアメイトでパティシエをやっていた人に協力を仰ぎ、パンプキンをそのまま器に使ったパンプキンプディングを製作しました。
おいしく仕上げてやりました。
さらには、パンプキンを別のシェアメイトに直接お渡ししたら、

な、なんと!

パンプキングラタンができていました。
素晴らしい出来でした。ごちそうさまでした。


これで僕のパンプキンへの恨みつらみが晴れたように思います。
しばらくはパンプキンを見なくていいかな、と思っています。

最近ハマっている「写ルンです」より。
最近ハマっている「写ルンです」より。



こうさかしんや
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